- ZOZOの買い替え割って、査定額がひどいらしい
- 状態が悪い服なんて送っても無駄?
そんな不安を抱えていませんか。
私自身、フリマアプリで売れ残った服や、シミ・毛玉で使用感の激しい服を前に、「どうせ捨てるなら…」とダメ元でZOZOの買い替え割を2回利用してみました。
結果は、計8点の買取で、得られたZOZOポイントはわずか103ポイントと63ポイント。正直、「え、安っ!」が本音です。
しかし、これは本当に「ひどい」結果なのでしょうか?
本記事では、このリアルな低額査定の全貌を公開し、ZOZOが「高価買取」ではなく「圧倒的な手軽さ」を提供しているサービスだと割り切るべき理由を徹底解説します。
「ZOZO買い替え割」の基本をおさらい:知っておきたい仕組み

ZOZO買い替え割の利用を検討している方がまず知っておくべきは、このサービスの基本的な仕組みとなぜ低価格になりやすいかという背景です。
「買い替え割」と「いつでも買い替え割」の違い
ZOZOの買取サービスには大きく分けて2種類あります。
- 買い替え割(注文時割引): ZOZOで商品を購入する際、過去に購入した商品や指定ブランドのアイテムを下取りに出すと、その場で割引が適用されるサービス。
- いつでも買い替え割(ポイント付与): ZOZOの購入履歴に関わらず、手持ちの服や指定ブランドのアイテムを送り、後日ZOZOポイントとして査定額が付与されるサービス。
今回私が利用したのは、購入と連動しない「いつでも買い替え割」です。
最大のメリット:「ひどい」査定額でも許せる「手軽さ」
ZOZO買い替え割の最大の利点は、他の買取サービスやフリマアプリと比較して圧倒的に手間がかからない点です。
- 梱包資材が無料: 送付用バッグが無料で届く。
- 送料・手数料無料: 一切費用がかからない。
- 集荷サービス: 自分でコンビニや郵便局に持ち込む必要がない。
- 査定が早い: フリマアプリのように「売れるかどうかわからない商品をいつまでも待つ」ストレスがない。
つまり、査定額が「ひどい」と感じても、これは「ゴミを処分する手間賃」と考えることもできるのです。
「ひどい」と言われる背景:フリマアプリとの決定的な違い
なぜ、ZOZO買い替え割の査定額は低くなりやすいのでしょうか。
それはビジネスモデルの違いにあります。
項目 | ZOZO買い替え割 | フリマアプリ(メルカリなど) |
---|---|---|
買取価格 | 再販売の手間やコストを引いた価格 | ユーザー同士の交渉で価格決定(高値の可能性あり) |
販売対象 | ZOZOTOWNや提携先での再販 | 全てのフリマユーザー |
手間 | ほぼゼロ(詰めて送るだけ) | 撮影、出品、コメント対応、梱包、発送(手間大) |
ZOZOは、集荷・査定・再販準備といった全ての手間を代行するため、必然的に買取価格は低くなります。
高価買取を求める人には「ひどい」と感じるかもしれませんが、「手間を金で買う」サービスだと割り切る必要があります。
注意点:買い取れない(=0ポイントになりやすい)服
いくら手軽でも下記に該当する服は、今回の私のように低額(ポイント)になるか、最悪の場合、買取不可になる可能性が高いです。
- 買取対象外ブランド(ユニクロ、GUなどのファストファッション)
- 発売から時間が経ちすぎている(特にトレンド商品)
- 状態が極端に悪い(大きなシミ、破れ、激しい毛玉)
私の経験から言うと状態が悪い服を出すのは「ほぼ捨てるのと同じだが、わずかなポイントに変える儀式」と考えた方が精神衛生上良いでしょう。
【1回目】ZOZOのいつでも買い替え割で状態悪い服6点を売ってみた!
「本当に状態が悪い服でも買い取ってくれるのか?」
この疑問を解決すべく、1回目の買い替え割に挑戦しました。
結論から言うと、査定結果を見たとき「これが『ひどい』と言われる理由か…」と実感しました。
お取引内容:査定点数6点で「103ポイント」
項目 | 詳細 |
---|---|
査定点数 | 6点 |
売る | 6点(すべて買取成立) |
ZOZOポイント合計 | 103ポイント(税込) |
なんと、6着すべてに値が付きましたが、合計はたったの103ポイント。
1点あたりに換算すると、約17円です。
売った服の詳細:「状態が悪い」とは?
送った6点は、すべてZOZOで買取対象ブランドに含まれる服でしたが、状態は正直かなり悪かったです。
No. | ブランド/アイテム | 状態の詳細 | 査定ポイント(予想) |
---|---|---|---|
1 | 有名セレクト系ブランドのニット | 全体に毛玉、袖口にヨレあり。発売から2年経過。 | 30 pt前後 |
2 | カジュアルブランドのTシャツ | 首元に薄いシミ、使用感による生地のくたびれが顕著。 | 10 pt前後 |
3 | ドメスティックブランドのデニム | 5年前に購入。色落ちや、裾にわずかな破れあり。 | 20 pt前後 |
4 | ZOZOオリジナルブランドのスカート | 発売から1年未満だが、裏地に小さな汚れあり。 | 30 pt前後 |
5 | ベーシックブランドのパーカー | 数回着用程度で綺麗だが、付属品(紐など)なし。 | 10 pt前後 |
6 | 有名ブランドのバッグ(小物) | レザー部分にスレ、型崩れあり。 | 3 pt前後 |
査定結果へのリアルな感想
6点送って103円相当というのは、「高価買取」という基準で言えば、間違いなくひどい結果です。
しかし、冷静に服の状態を思い返すと、「薄いシミ」「激しい毛玉」「わずかな破れ」など、フリマアプリに出すにはクレームが怖く、他社の買取サービスでは門前払いになる可能性が高いものばかりでした。
このとき悟ったのは、ZOZOは「状態が悪い」ものを「買取拒否」にするのではなく、「ほぼ0円に近い金額」を付けて引き取っているということです。
つまり、103ポイントは「買取額」ではなく、「ゴミを処分してくれた手間賃」だと割り切ることにしました。
「捨てるつもりだった服が、送料・手数料無料で勝手に片付き、おまけに103円になった」と考えれば、決して「ひどい」サービスではないというのが最初の結論です。
【2回目】懲りずに挑戦!2点を売ってみた結果
1回目の「103ポイント」という衝撃の低額査定を経験したにもかかわらず、懲りずに2回目の買い替え割を利用しました。
今回は点数を絞り、少しだけ状態が良いものも混ぜてみました。
お取引内容:査定点数2点で「63ポイント」
2点合計で63ポイント。1点あたりに換算すると約31.5円です。
1回目の17円に比べると率は上がりましたが、金額としては依然として低い水準です。
売った服の詳細:1回目との違い
今回送った2点はいずれも人気ブランドのものでしたが、査定に影響しそうな欠点がありました。
No. | ブランド/アイテム | 状態の詳細 | 査定ポイント(予想) |
---|---|---|---|
1 | 人気セレクトブランドのパーカー | ほぼ未使用。しかし、**フードに軽微なファンデーション汚れ**あり。 | 40 pt前後 |
2 | 有名デザイナーズブランドのシャツ | 2年前に購入。目立つ汚れはないが、**品質表示タグがカット**されている。 | 23 pt前後 |
※ZOZOはアイテムごとの内訳を通知しないため、ポイントは合計額から筆者が推測したものです。
査定結果から見えるZOZOの評価基準の推測
なぜ、たった2点で63ポイントという結果になったのでしょうか。
この2回の経験からZOZOの「ひどい査定」の裏側にある評価基準が見えてきました。
「状態が悪い」は一律で減額
ZOZOの買い替え割では、服の状態が悪い場合、人気ブランド品であっても高価買取は期待できません。
私の経験では、毛玉、薄いシミ、軽微な汚れといったマイナス要素があると、そのアイテムは一律で買取可能ラインの最低金額に設定されていると推測されます。
フリマアプリでは数十円~数百円で売れる可能性があっても、ZOZOではその手間とリスク(クレームなど)を避けるため、一律で低額評価されます。
これは、査定する手間や再販にかかるコスト(クリーニングなど)を考えると、「買い取って処分してあげる手間賃」として極めて妥当なポイントにしかならないという姿勢の表れでしょう。
点数が増えても単価は上がらない
一般的な買取サービスでは、「まとめ売り」をすることで単価がアップするキャンペーンがありますが、ZOZOの買い替え割では、6点で17円/点、2点で31.5円/点と、点数を増やしたことによる明確な単価アップの恩恵は感じられませんでした。
むしろ、点数が少ない方が単価はわずかに高くなるという逆転現象が見られました。
このことから、ZOZOは「高価買取」よりも「回収効率」を重視しており、「たくさん送ってくれたから高くする」というインセンティブは薄いと推測されます。
一つ一つのアイテムを個別に評価し、「再販可能か否か」で機械的に査定額が決定されている可能性が高いです。
ブランド力よりも即再販可能か
今回の査定結果から、ZOZOが求めているのは「ブランド力のある古い服」ではなく、「すぐにZOZO USEDで販売できる状態の服」であることが明らかになりました。
人気ブランドのパーカーであっても、フードの軽微な汚れやタグカットといった再販時のマイナス要素があるだけで、買取価格は大幅に下がります。
つまり、どれだけ人気ブランド品であっても、汚れや欠陥があれば、ZOZO側が手を加えずにそのまま販売できる状態のノーブランド品以下の評価になることもあり得ます。
ZOZOの基準は、「どれだけ早く、手間なく、再販できるか」という即時性と状態に重点が置かれていると考えられます。
徹底検証:ZOZOの「ひどい」査定は本当にダメなのか?
私の2回の体験から、「ZOZOの買い替え割」の査定額が低いのは事実であり、「ひどい」と感じる人がいるのも理解できます。
しかし、このサービスは本当にダメなものなのでしょうか。
他サービスと比較しながらZOZOの「ひどさ」の真意を検証します。
ZOZOの「ひどさ」をフリマ・他社買取と比較
ZOZOの査定結果が「ひどい」か否かは、何を目的とするかで大きく変わります。
サービス | 目的 | 査定額への期待 | 状態が悪い服の対応 |
---|---|---|---|
フリマアプリ | 高価売却 | 高(ただし売れ残るリスクあり) | 説明責任大。クレーム・トラブルのリスクあり。 |
他社宅配買取 | 高価買取・現金化 | 中〜高 | 査定拒否、返送料自己負担の可能性大。 |
ZOZO買い替え割 | 手間なし処分・クローゼット整理 | 低 | わずかなポイントでほぼ引き取り。手数料・返送費用なし。 |
私たちが「ひどい」と感じる査定額はフリマアプリや他社買取で「そもそも買い取ってもらえない」リスクの裏返しなのです。
ZOZO買い替え割が「ひどくない」と言えるたった一つの理由
1点あたり数十円という低額査定が出ても、ZOZOの買い替え割が「ひどくない」と言い切れる決定的な理由があります。
それは、「手間と引き換えの対価」としての価値です。
- フリマの手間を金銭換算: 6点や8点の状態が悪い服をフリマで売るには、写真撮影(8点×数枚)、商品説明の入力、購入者とのやり取り、個別の梱包と発送をすべて自分で行わなければなりません。時給換算すれば、103ポイントや63ポイントよりも遥かに大きな時間と労力がかかります。
- 無料の回収代行サービス: ZOZOの買い替え割は、服を送る袋が無料で届き、集荷を頼むだけで、服が家から消えてポイントになるという、魔法のような手軽さがあります。捨てるのはもったいないが、フリマで売るほどの情熱もない、という状態の悪い服にとって、この圧倒的な手軽さこそが、低額査定を許容する唯一無二の理由なのです。
まとめ
結論として、査定額は低いものの、決して「ダメな」サービスではありませんでした。
計8点の状態の悪い服を売り、得られたポイントはわずか166ポイント。
これは「安い」けど「手間なしで服を処分できた」という最大のメリットの対価です。
- ZOZOTOWNで定期的に買い物をする人(ポイントを無駄なく使える)。
- フリマアプリの出品や梱包が面倒で仕方ない人。
- 「捨てる手間賃として数百ポイントもらえたらラッキー」と割り切れる人。
- 1円でも高く、現金で売りたい人(フリマアプリや他社買取一択)。
ZOZOの買い替え割は、高価買取サービスではなく、「安くて楽なクローゼット整理代行」です。
目的に合わせて賢く利用しましょう。
