「やった!いいねがついた!」と喜んだ次の瞬間、そのいいねがスッと消えている…。
そして数日後、また同じ人からいいねがつく。
- 「消すって失礼すぎない?」
- 「何かの嫌がらせ?」
とイライラしますよね。
これはメルカリユーザーなら誰もが一度は抱える悩みです。
しかし、この「いいね消し・再いいね」の裏には、出品者の想像とは違う、意外な理由やユーザーの戦略が隠されているのです。
本記事では、このモヤモヤの原因を徹底解明し、もう「いいね」に一喜一憂しない、売上アップに繋がる具体的な対策をご紹介します。
なぜ「いいね」は消えるのか?〜行動の裏にある3つの理由と心理

「いいね」が消える現象は、出品者にとってモヤモヤの原因の最たるものですが、その多くは悪意や嫌がらせによるものではありません。
メルカリのシステム仕様、出品者の戦略、そして購入者の心理という3つの合理的な理由で発生しています。
【出品者側の理由】再出品による通知リセット
「いいね」が消える原因として、最も頻度が高く、出品者側の行動によって生じるのが、「再出品」です。
メルカリでは、出品してから時間が経つと検索順位が下がり、商品が埋もれてしまいます。
そこで多くの出品者が行うのが、同じ商品を一度削除し、価格や説明文を変えずに新しく出品し直す「再出品」という販売戦略です。
この再出品を行うと、元の出品ページは物理的に削除されます。その結果、そのページに付いていた「いいね」も必然的に消滅してしまうのです。
これは出品者の「商品をより多くの人に見つけてもらい、早く売りたい」という戦略であり、購入者に対して「いいねを消してやる」という悪意は一切ありません。
しかし、購入者は再び商品を見つけた際に「いいね」を付け直すことが多いため、出品者には「いいねを消してまた付けてきた」と見えてしまうわけです。
【購入者側の心理】値下げ待ちの「整理」と「駆け引き」
購入者自身の意思で「いいね」を削除する場合、そこには主に「整理」と「戦略」の心理が働いています。
検討リストの「整理」
購入者は、複数の出品者から同じ種類の商品を探し出し、比較検討するために大量に「いいね」をつけます。
比較が終わり、購入候補から外れた商品、もしくは他で良い商品を見つけた場合、自分の「いいねリスト」を整理するために、不要な「いいね」を外します。
リストがごちゃついていると、本当に欲しい商品の値下げ通知などを見落としてしまう可能性があるため、整理は合理的な行動です。
この場合、あなたの商品の価値を否定したわけではなく、単に比較検討が完了しただけです。
値下げを促すための「戦略」的な行動
最も出品者が「失礼だ」と感じやすいのが、この戦略的な削除です。
- 値下げが来ないことへの失望: 「いいね」を付けてからしばらく経つのに値下げ通知が来ない場合、「もうこれ以上は値下げしないだろう」と見切りをつけ、一度「いいね」を外す。
- 関心を引くための駆け引き: 一度削除することで、出品者に「この人は購入意欲を失った」と思わせ、値下げを促すプレッシャーをかける。
そして数日後、「やっぱりあの商品が気になる」という理由や、値下げの様子を伺うために、再び「いいね」を付け直すという行動につながるのです。
【メルカリの仕様】通知疲れの抑制と情報のリフレッシュ
メルカリの仕様やアプリの特性が原因で「いいね」が外されることもあります。
- 通知の多さによる疲弊: 「いいね」を付けている商品が多くなると、値下げやコメントの通知が頻繁に来るようになり、ユーザーは通知疲れを起こします。通知を減らすため、一旦「いいね」を外して静かにしたいという心理が働きます。
- 情報のリフレッシュ: 特定の商品に何日も張り付いている場合、一度「いいね」を外して付け直すことで、その商品の最新のコメントや情報をチェックし直す**「リフレッシュ」目的**で使われることもあります。
「いいね」が消える裏には、出品者や購入者がメルカリを効率的に利用しようとする、システム上の理由や合理的な心理が隠れているのです。
メルカリで「いいねを消してまたいいね」はなぜ失礼に感じるのか?
出品者にとって、「いいね」は単なるマークではなく、「売れる可能性」を示す期待値です。
そのため、「いいね」を消されてまたつけ直されるという行動は、期待と感情を揺さぶる「失礼な駆け引き」のように感じてしまうのです。
この感覚の裏側には、出品者が感じる3つの心理的メカニズムが関係しています。
出品者が感じる「失礼」の正体:期待と否定感の操作
出品者が「失礼だ!」と感じる感情は、以下の2つの心理的要素から生まれています。
期待値の上下動による精神的疲労
出品者は「いいね」がつくことで、「売れるかも」というポジティブな期待値が高まります。
ところが、それが何のコメントもなく突然削除されると、「売れない」というネガティブな結果が突きつけられ、気持ちが落ち込みます。
さらに、削除された後に再び「いいね」がつくことで、期待値が再び急上昇し、「またすぐに消えるのでは?」という不安も伴います。
この期待と失望のジェットコースターのような感情の上下動が、出品者に精神的な疲労を与え、「失礼なことをされている」という感覚に繋がります。
商品価値の否定と認識
出品者は、自分の商品に愛着や自信を持っています。
「いいね」を削除される行為は、購入者から「あなたの商品はもう検討に値しない」と価値を否定されたように感じてしまうことがあります。
特に「いいね→削除→再いいね」という行為は、「一度は価値がないと判断したけど、やっぱり他の候補もイマイチだったから戻ってきた」という風に捉えられやすく、「結局、私の商品は第二候補なのね」という、個人的な否定感や見下されているような感覚を生み出してしまうのです。
「いいね→削除→再いいね」の3つのパターンと具体的な行動分析
出品者が特にモヤモヤする「いいねの操作」について、購入者の意図と、それに対する出品者の冷静な対処法を表で整理します。
| 行動パターン | ユーザーの意図(裏の心理) | 出品者がすべき対処 |
|---|---|---|
| いいね → 削除 | 比較検討の終了/リスト整理/他商品の購入決定。 | 一旦様子見。コメントや値下げは無駄になる可能性が高い。 |
| いいね → 再出品 → 再いいね | 出品者の再出品に気づき、改めて追跡リストに入れた。 | **最も購入意欲が高い**ユーザーと判断し、次の値下げや限定セールを検討する価値あり。 |
| いいね → 削除 → 数日後再いいね | 値下げ待ち。出品者の反応を見るための駆け引き。 | 短期的な値下げはせず、週末限定セールなどの**期限付きイベント**を検討する。 |
多くの場合、購入者は単に「自分の買い物」という目的を達成するために行動しているだけで、出品者の感情を害そうという意図はありません。
しかし、最後のパターン(削除→再いいね)は、明らかに「値下げを期待している」サインであるため、出品者からすれば「こちらの気持ちを試している」と感じ、失礼だと捉えられやすいのです。
メルカリで出品者が今日からできる!「いいね」に悩まされない対策
「いいね」の削除や再いいねの裏にある心理を理解したところで、次は感情論から離れ、具体的な販売戦略に活かす方法を学びましょう。
ここでは、出品者が「いいね」の数に一喜一憂せず、効率的に商品を売るための3つの戦略をご紹介します。
「いいね消し」を逆手にとる戦略的再出品術
「いいね」が消える最大の原因が再出品である以上、このシステムを最大限に利用しない手はありません。
戦略的な再出品は、あなたの出品物を常に新しい状態に保ち、最も意欲的な購入者を見つけ出す強力な武器となります。
再出品は最低1週間〜10日ごとに行う
いいねが多くても、購入に繋がらない商品は「様子見」の検討リストに入っている状態です。
そのまま放置するのではなく、最低1週間〜10日ごとに再出品を行いましょう。
- 目的: 商品を検索結果の上位に表示させ、新しい購入者の目にも触れさせるため。
- 心理的効果: 元のいいねが消えても動じず、再出品後に**「再いいね」してきたユーザー**こそ、値下げではなく「あなたの商品」自体に関心を持っている、最も購入意欲が高い顧客だと判断できます。
再いいねユーザーに向けた「限定的な特別対応」
再出品後、すぐに「いいね」を付け直してくれたユーザーは、あなたの出品物を見失わないよう追跡している優良顧客です。
この層に対してのみ、限定的なアクションを取りましょう。
- タイムセール予告: コメント欄で「週末限定でこの価格から少し値下げします。いいねの方はお見逃しなく!」と予告し、購入の期限を設ける。
- 個別コメント(非推奨だが効果的): 非常に高額な商品や、どうしても売り切りたい商品の場合、過去にその商品を購入した経験のある類似ユーザーの評価などを確認し、信頼できそうなら「○○様、再出品しました。ご検討ありがとうございます」と短くメッセージを送る手もあります。ただし、メルカリでは規約上、購入者との直接的なやり取りは控えめにするのが基本です。
いいね購入者を刺激する「具体的な」値下げアピール術
ただ漠然と値下げをするだけでは、購入者は「もっと下がるかも」と期待して待ち続けます。
購入を迷っている「いいね」ユーザーの背中を押すには、「今買う理由」を作ってあげることが重要です。
コメント欄で「価格改定の予告」をする
いきなり値下げをするのではなく、予告でプレッシャーをかけましょう。
「明日、〇〇時まで限定で、△△円まで価格を改定します。期間を過ぎたら元の価格に戻しますので、ご検討中の方はお早めに」
このように、期限を設けることで、値下げを待っていたユーザーに「このチャンスを逃すと損をする」という焦燥感を与え、購入へと誘導できます。
価格変更の「通知」を最大限に利用する
メルカリは、価格を大きく変更した際に「いいね」ユーザーに通知がいく仕組みです。
- 通知基準を意識する: 価格変更の通知は、割引率が一定以上(一般的に10%程度と言われることが多い)の場合に届きやすいと言われています。値下げをする際は、中途半端な価格ではなく、通知が届くようなインパクトのある割引率を心がけましょう。
- 段階的値下げの禁止: 10円ずつチマチマ値下げしても通知は届きにくい上に、購入者に「まだ下がるだろう」と思われてしまいます。値下げは思い切って行い、購入意欲を高めましょう。
値下げの最終ラインを守る「強気の姿勢」
「いいね」の削除や再いいねは、値下げを引き出すための駆け引きであることが多いですが、それに応じてしまうと、あなたは「値下げに応じる人」と認識されてしまいます。
- 最低価格の決定: 赤字にならない、利益を確保できる**最低価格(最終ライン)**をあらかじめ決めておきます。
- 交渉への対応: 最低価格を下回る値下げ交渉には、「申し訳ありませんが、今のところこれ以上のお値下げは考えておりません」と丁寧に断りましょう。強気の姿勢を崩さないことで、本当にその価格で欲しいユーザーが購入に踏み切ってくれます。
購入意欲の低い「いいね」を見分ける判断基準
すべての「いいね」が購入に繋がるわけではありません。
動かない「いいね」に気を取られず、本当に売るべき相手を見極めるための基準を持ちましょう。
- 期間の長さ: 1ヶ月以上いいねをつけっぱなしで、その後コメントなどのアクションがないユーザーは、単なるコレクションリストに入れている可能性が高く、購入優先度は低いと判断して構いません。
- ユーザーの行動履歴: そのユーザーの評価数や、他にいくつもの商品に大量にいいねを付けているかを確認します。大量にいいねを付けているユーザーは「検討癖」がある可能性が高く、いますぐの購入には期待しない方が賢明です。
- 商品ページの修正: いいねの数が多いにもかかわらず、閲覧数やコメントが全く増えない場合は、いいねを付けたユーザー層と、実際に検索して見ている層のニーズがズレている可能性があります。タイトルや写真を見直し、根本的な訴求力を高める対策を行いましょう。
まとめ
メルカリでの「いいねを消してまたいいね」という行動は、出品者にとって「失礼だ」「何なの?」と感じて当然ですが、その裏側は多くの場合、システム仕様や購入者の合理的な戦略に基づいています。
感情的にならず、「いいね」を単なるデータとして捉えることが、悩まされないための第一歩です。
大切なのは、コントロールできない「いいね」の増減に一喜一憂するのではなく、コントロールできる要因(再出品、価格戦略、情報充実)に集中することです。
今日から、いいねが消えても感情を揺さぶられず、再出品やタイムセール予告といった販売戦略に活かしましょう。
メルカリは「駆け引き」ではなく、お互いの事情を理解し、合理的な行動をとる「商取引」の場です。
この心構えが、あなたのメルカリ販売を成功に導きます。
